【本要約】「できる人は必ず持っている 一流の気くばり力」 気くばりとは何なのか・・・

本要約

すべての仕事は気くばりに始まり、気くばりに終わる

 今回は、安田正さんの著書「できる人は必ず持っている 一流の気くばり力」について解説、要約していきたいと思います。

 この本は基本的に、ビジネスシーンでの気くばり力を説明しているのですが、視点を変えれば日常生活や学校生活でも応用できると思うので、学生さんや主婦の方にも読んでほしいなと思いました!

 

結論

 気くばり力とは「総合力」

 ビジネスシーンでの気くばり力とは「総合力」だと筆者は結論付けており、その気くばりの「総合力」は、以下5つのアンテナから成り立っていると言っています。

①俯瞰する
②共感する
③論理を通す
④サービス精神を持つ
⑤尊重する

 これら5つのアンテナを必要に応じて立て、アンテナがキャッチしたことを自身の言葉や行動反映していく。これこそが「気くばり」なのです。

①俯瞰力の気くばり

 企業のトップに立つ人は、一歩先を読んでいます。

 それは全体を常に俯瞰(高い視点から見ている)しているからです。

 この俯瞰のアンテナを立てることが出来ると、仕事の効率を上げられ、しかも能動的になれるというのです。

 俯瞰のアンテナを立てるテクニックとして、なるほどなと共感できたポイントがあったのでご紹介します。

ポイント① 指示されたら締め切りを確認する。

□ポイント② 「それで?」と言わせない。

□ポイント③ 「余計なことをしてはいけない」と考える人は、大抵何もし
         ていない。

 この3つ、グサッっと心に突き刺さりましたねー。

 ポイント① 指示されたら締め切りを確認する。

 締め切りを確認するって凄く大切ですよね。

<span class="fz-20px">上司</span>
上司

これやっといて

<span class="fz-20px">僕</span>

はい、わかりました

<span class="fz-20px">上司</span>
上司

さっき頼んだこと、出来た?

<span class="fz-20px">僕</span>

まだです。

<span class="fz-20px">上司</span>
上司

なんでやってないの

 こんな感じです。あるあるじゃないでしょうか?笑

 皆さんはダメですよ。ちゃんと締め切りを確認しましょうね!

 ポイント③ 余計な事をしてはいけないと考えている人は、大抵なにもしてない

 この言葉好きです笑

 本当にその通りだと思いました。余計なことだとわかるのは、やってみないとわからないですよね。まずは自ら行動してみる、そしてその結果で余計かどうかを判断すれば(判断されれば)良いのです。

 いつもやっていない人。今日から余計な事に挑戦していきましょう!

②共感力の気くばり

 共感力のある人とは、いわゆる「感じのいいひと」「優しい印象を与える人」と言います。

 さて、共感力のポイントなんですが、この章で思ったのはこれです。

ポイント① 気くばりは「言葉に出す」ことから始まる

□ポイント② 言いにくいことほど、柔らかく伝える方法を知る

□ポイント③ 「目につくところ」はいつも清潔に整える

 どれも初歩的なことなんですが、僕は意識してなかったなと痛感しました。

 言われたらわからるんですけど、毎日意識しているかって言われたら、出来てないですよね。

ポイント① 気くばりは「言葉に出す」ことから始まる

 特に感謝の気持ちはすぐ口で言葉に出して伝えましょう!「ありがとう」

 気くばりを表す言葉は、口にするのが遅れてしまったら、もう手遅れです。

 そんなこと当たり前のこと、相手もわかっているだろうと勝手に判断して、言葉に出さないっていうのは勿体ないことだと筆者は言っています。

 無言で意思疎通できるなんて考えるのは甘いですよ。

 言葉に出してなんぼなんです。

ポイント② 言いにくいことほど、柔らかく伝える方法を知る 

 クッション言葉を使おうってことですね。

 とげのある伝えかたでは、言われた相手は気持ちよくないですし、ぎすぎすしていまいます。

 相手の気持ちを察したうえで物事を伝えるように心がけましょう。

ポイント③ 「目につくところ」はいつも清潔に整える

 自分の容子は整えましょうってことです。

 鼻毛出ていませんか?爪伸びてませんか?

 こういうことって、他人はあんまり注意してくれないですからね。

 毎朝、鏡を見て他人の目線になったつもりで、自分の顔を見つめなおしましょう! 

③論理力の気くばり

 感情に左右されず、慌てない。どんな時でも客観的に物事を判断することが出来る。

 こんな人が会社にいたら頼りになるでしょう。

 論理力の気くばりが出来る人が居たら、会社はピリリと締まり、とても頼りにされます。

ポイント① 意見や感情を受け止めて、かつ流されない

ポイント② 「感情論」ではなく「未来志向の提案」

ポイント③ 相手に非があっても、相手のメンツはつぶさない

 一言でいうと、論理力の気くばりとは、全てにおいてフェアな目線で一石を投じることの出来る力です。

 そして、それは未来志向型のポジティブな意見へと変わっていきます。

 必ず相手の立場、様々な物事など、ありとあらゆる方面から物事を考え、ポジティブな意見を投じることのできる人が、論理力の気くばりが出来る人です。

 注意としては、冷静な判断は冷たい人と捉えられてしまうので、ぶっきらぼうにならず、明るく論理力を展開することを心がけてみましょう。

④サービス精神の気くばり

 ビジネスでは場の雰囲気をよくする潤滑油的な役割や、集団の中でその場の雰囲気を高める人が重宝されます。

 それに必要とする気くばりが、「サービス精神の気くばり」です。

ポイント 3割増しのリアクション 
       「えー!本当ですか!?」 を使いこなす

 普段リアクションが薄いと自覚のある人は、是非この3割増しのリアクションを目指してみてください。

 リアクションは場の雰囲気を和ませることはもちろん、人と会話するときには必ず必要となることです。

 リアクションが薄いと、話し手は伝わっているかどうか不安になったり、聞いてくれているのか心配になりますよね。

 この「えー、本当ですか!?」は言い方や、声のトーン、表情などを変えれば自由自在です。是非このフレーズを使いこなしてください。

⑤尊重の気くばり

相手を大切に思う気持ち

意見や考えを尊重する

 どんな気くばりでも、その根底にあるべきなのは、「相手を大切に思う気持ち」と筆者はいいます。

 相手に対して人当たりが良く、穏やかに接し、控えめな印象。

 目立つタイプではありませんが、穏やかで忠実な人柄で、行動も慎重であるため、周囲からの信頼は厚いでしょう。

□ポイント① 考えが違っても、一度は素直に受け入れる
□ポイント② 相手を肯定する姿勢
□ポイント③ 周りに気を使わせない

ここでのポイントは上記の2点

ポイント① 考えが違っても、一度は素直に受け入れる

人から頼まれたことに対して、抵抗も反論もなく嫌な顔もせずに、素直に引き受ける特性です。

 そんなことは理想論でしょうか?

 いえいえ、よく考えてみてください。どっちみち引き受けるのなら、素直に受け取った方が互いに気分がいいですよね?

 「わかりました」と引き受けた後は、スピーディーに対応して相手を感動させるといいとのこと。トップの一流の方は、忙しくても人を待たせません。忙しいが理由にならないからです。

ポイント② 相手を肯定する姿勢

 これは非常に大切で、「傾聴」なんかもこの類に入りますね。

 相手への深い理解や忠誠心を示すことになるので、話している方は非常に心強く、安心して話すことが出来ます。 

ポイント③ 周りに気を使わせない

 面白い、なるほどなっていう例が載ってました。

 星野源さんがインタビューで言っていたことらしいのですが、

「以前は『僕人見知りなので・・・』」とよく言っていたらしいのですが、これを止めたと。

 裏を返せば、「人見知りだから気を遣ってください」と言っているようなもので、とても恥ずかしい気持ちになったんですって。

 これは、なるほどって思いますよね。

 よく、コミュ障だからとかいう人もいるけど、「いやいや、だからなんだよ。会話してよ」って思いますよね笑

 知らずのうちに相手に気を遣わせてしまっていることがないですか?自分の言動を振り返って、見直しましょう!

最後に

 いかがでしたか?

 今回も非常にためになる本を読ませていただきました!

 多方面に気をくばることが出来たとき、僕は成長できるんだと勇気づけてくれる1冊でしたね。

 気くばりっていうと、「④のサービス」とか「⑤の尊重」だけかと思っていましたけど、僕の知らない気くばりをこの本は教えてくれました。ありがとうございます!

 僕の周りの「できる人」を思い出すと、確かに5つのアンテナを立ててるなって思いますね。

 できる人は自然にそういった気くばりが出来てるんですよね。それは生まれ持った性格って可能性もありますけど、出来ていない僕も5つのアンテナを立てれば精進できるんだって思いましたね。

 それではまた!!!

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