会話のすべては「聞く力」!
今回は國武大紀さんの著書『「聞く力」こそが最強の武器である』について要約したいと思います。
今回も大変ためになる1冊でした。
僕は話すことが苦手なんですけど、この本では「話すことが苦手」=「話すスキルがない」ではないですよと言っていました。会話のすべては「聞く力」なのだと。
すごく励まされましたし、そうだったのか!と納得することがたくさんあって、とてもためになる1冊でした。
自分はコミュ症だとか、いつも他人を怒らせてしまうとか、人との会話で何か困っていることがある人は、是非一読してほしいですね。
今回も、初めに結論。そして、各章のポイントを要約していきます。
結論
■ コミュニケーションにおける最強の武器は「聞く力」 ■ 「聞く力」を伸ばすことは、自己理解を深めること
さて、まず「聞く力」とは何なのか。本書では、「聞く力」=「相手を理解する力」と記されています。
そしてこの「相手を理解する力」には2種類あり、
1つ目が、相手の話を理解する力
2つ目が、相手の気持ち(感情)を理解する力です。
言葉以外の心の動き、顔の表情などにも意識を向けることで、相手を理解する力が更に向上します。
「内向的な人は社会においては不利」とよく聞きますよね?
しかし、著者ははっきりとこの考え方は全てではないと言っています。
成功している人、出来る上司は逆に「無口」「内向的」「口下手」の人が多いと。
なんでそんな人が成功するのか。
それは、人の話に耳を傾け、気持ちを傾け、静かに話を聞けるからです。いわゆる「傾聴」に徹しているから、部下は話しやすく、仕事が滞ることが少ないというのです。
これは僕自身ものすごく共感できました。
どんどん話して、マウントを取ろうとする上司いるんですよね。部下の話を聞かない、気持ちを理解してくれない上司。
会社だけでなく、しっかり人の話、感情に耳を傾けられる人が信頼されるんですね!
そして、自己理解は自己存在承認と同じ。自分が本当はどうしたいのかを理解できたとき、自分の存在を承認することができる。それが生きる原動力になり、だからこそ、自分の心の声を聞く力が大切ななんだと、筆者は言っていました。
信頼関係を作る「聞く力」
信頼関係を作るには、3つの「理解」が必要です。 ①自己理解 自分は何を大切にしているのか。自分が何者なのかを相手に理解してもらう必要があるということです。 ②相手理解 相手が何を大切にしているか。相手の価値観はなんなのかを理解する必要があります。 ③相互理解
これらもまた、「聞く」ことから始まります。
本書では特に、リーダーはどのようにしてチームをまとめていけばいいのかについて、相手理解にフォーカスして説明しています。
大切なのは「場の声を聞く力」を持つことです。
場の声を聞く力とは何なのか。以下の3つに気づく力です。
①「非言語メッセージ」 リーダーが求心力を高めるには、声に出せない声にいかに気付けるか。 ②「場の空気感」 全体がどんな雰囲気なのかを把握すること。 ③「一体感をもたらす働きかけ」 良い事、新しい事に意識を向け、未来志向で主体性のある行動を促せる。
ニーズや価値観が多様化した現在では、俺についてこい「右向け右」の方針では人はついてこなくなっているため、このような「場の声を聞く力」は非常に大切なのです!
会話、雑談が弾む「聞く力」
■ 話が続かないっていう人 自分から何か話題を出そうとする ■ 話がうまい人 相手に話させる
これは「聞く姿勢」を整えること、そして質問することを徹底していれば簡単といいます。
そう!相手に気持ちよく話してもらう。そうすれば自ずと会話は弾んでいきます。
会話、雑談を弾ませるためには・・・ ①リアクションをする ②会話の流れを理解する ③相手に意識を向ける
大切なのは、思う存分聞いてあげること。相槌、肯定は重要です。人は承認欲求を追い求める生き物です。ここを抑えれば、気持ちよく話してくれます。
そして、話してくれればそこに質問を投げかけてあげる。
個人的な話ですが、皆さんは超コミュ力系?ユーチューバーのDJフォ〇さんって知っていますか。その人が全く同じこと言ってました笑
気持ちよく話してもらうのが、会話を盛り上げる技術なんですって。
この本を読んでから、たまたまフォ〇さんの動画見たんですよね。やっぱできる人は同じことやってるんだなぁって、本当に尊敬してしまいました。
情報、本音を引き出す「聞く力」
■ 情報、本音は「聞き出そうとしない」
大切なのはここでも3点
①聞く力
②関係性を築く力
③与える力
①②は前項でも話してきたように、聞くことで信頼を得るのです。
加えて「与える力」が情報を聞き出すための決め手になってきます。
見返りを期待せずに相手に与え続けられるかどうかで、跳ね返ってくる情報の質も変わってくると筆者は言っています。
本音情報を聞き出すには、Giverの精神で相手に何を与えるかを考え、相手とかかわり続けることが一番の秘訣なのです。
自分を動かし、人生を変える「聞く力」
人生を変えるには、自分の心の声を聞きましょう。
「もし、今日が人生で最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、本当に自分がやりたいことだろうか。」
これはアップル創業者のスティーブジョブズ氏の言葉です。
この言葉を聞いてどう思いましたか。
自分の胸に手を当てて、心の声を聞いてみましたか。
そう、心の声を聞くということは、自分の本心に触れること。心の声に耳を傾け、本当の自分を発見した時、人は自らの意思で動き出せるようになるのです。
もう1個。僕的にこの本の中で素晴らしい言葉を見つけました!
自分にどう問うかで、パフォーマンスが変わる
「成功している自分はどんな感じか」「困難を乗り越えた自分が手にしているものは何か」
このように「すでに実現できている、成功している」ことが前提となっている質問は、自分のパフォーマンスを向上させる力があるというのです。
この特徴をうまく活用すると、「想像=現実」の状態を作りだします。できて当たり前感をもつことで、パフォーマンスの向上につながるのです。
これはいいですよね。簡単に言うと、ポジティブ思考ってことなんでしょうけど、思っていることって意外に実現しますからね。
それが、良い事でも悪い事でもね。
思い続けることって大切なんです。
最後に
いかがでしたか?
今回もまた、自己啓発系の本を読んでみました。ほんとね、毎回ためになるんですよねぇ。
特に僕は究極の会話ができない人間なんですよ。この本読んで思ったのは、他人に関心(意識)を向けることが出来るなんだなって。
確かに、僕は自分大好き人間で、あんまり質問とか相手の話を聞きたいとか、思ったことなかったんですよね。
会話できないのはそれが理由か!!って思いましたね笑
この本に出合えて幸せでした。國武先生、ありがとうございます!
興味持った方は是非読んでみてください。それではまた!!!!